#3 土地と建物のバランス 

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リフォームの話はまた別の機会とすることにして、家を建てるためには土地が必要です。
もともと土地がある人を除いては、土地探しから家づくりがはじまります。

僕の場合、土地を購入してからの家づくりの相談を受けるケースが多いですが、
土地を買って家を建てる人の中には、
建物や諸経費にかかるコストを軽視している人も少なくありません。
もちろん、総予算が限られるのは仕方が無いことなのですが、
問題は、
土地と建物にあてる予算比率があまりにもアンバランスな人が多いのです。

例えば総予算6000万の人が、4000万の土地を買ってしまったので、
建物と諸経費には2000万しかかけられないといったようにです。
2000万の土地を買い、4000万を建物と諸経費にあてれば、
かなり思い通りの家が建てられるかもしれません。

ここでのポイントは、そこまでして、4000万の土地が必要なのかと言うことです。
もちろん、高い土地と言うのは、交通の便の良さや物理的な広さ、周辺環境、方位、
その他、諸々の条件に恵まれているからなのでしょうが、
この先一生住むかもしれない “家”そのものに対して十分な予算が割り当てられず、
自分たちのライフスタイルにフィットした環境が実現できなくなったとしても、
その土地でなくてはいけないのかということは、きちんと整理しておいた方が良いでしょう。

究極的には、
家づくりがうまく行くか行かないかというのは、
ブレない価値観に基づくお金の使い方にかかっているとも言えるのです。

このようなことから、家づくりにこだわりたいと考える人の中には、
できるだけ安い土地を探そうという人も多いかと思います。
もちろん、掘り出し物とか、うまい話というのは、そうそう転がっているわけではないので、
安い土地を手に入れるためには、
一般的に“良い”とされている条件に対して、優先順位を充てないという発想も必要です。

例えば、
高級住宅でなくてはいけない、
駅から10分圏内でなくてはいけない、
30分以内で都心に通勤できる距離でなくてはいけない、
狭小地は嫌だ、
といった類の条件は、ライフスタイルや価値観によっては、
実はそれほど拘るべきところではないかもしれません。

ただ、専門的な知識なしに、安ければ良いという感覚で土地を探そうとすると、
実は、法的に建物が建てられない土地であったり、
建てられはするが非常に小さな建物しか建てられない土地であったり、
その他、地盤改良や擁壁の構造の問題、
上下水道、ガスの敷地内への引込みがされていないなど、
実際に建物を建てる際に、
余分な費用がかかってしまうような土地もあるので注意が必要です。

最も、全てのリスクを購入前に解決できるかというとそうではないのですが、
少なくとも事前に確認できる点についてはプロなどに相談し、
リスクを最小限に留めておくべきでしょう。

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